2022年12月20日火曜日

【自己紹介】小説を書いていなかった私が書籍化デビューするまでの最初の話~Web小説との出会い~

  さて、たまたま先週出掛ける用事が複数あったので、その感想などを書いてきたけれど、普段は引きこもりに毛が生えた程度なので話題が尽きた。
 それでは、最初に書こうかと思っていた私がラノベ作家になった経緯を書いていこうと思う。

 まずこれを言うと怒られそうだけど、そもそも私は書籍化作家を目指していなかった。
 と言うか、そもそも小説を書いてもいなかったんだ。
 元々は、小さい頃から絵を描くのが好きで、小学校に入る頃にはノートにオリジナルと言って良いのかどうか微妙ではあるが、漫画を描いていた。デジタル時代ではなかったので、中学校の終わり辺りにはGペンも丸ペンもトーンも持っていて、原稿用紙に漫画を描いていた。
 どうして漫画家を目指さなかったかと言うと、絵が下手だからだ。
 いや、絵が下手、と言い切るには語弊がある。
 正確には”ちっとも上手くならなかった”だろう。

 というのも、私は絵の練習というものをほとんどしなかった。上手くなるわけがない。
 プロの漫画家さんは山の様に模写を描いたりしているらしいから、当たり前だ。
 そもそも漫画を描くという行為は、ものすごい時間と体力を要するのだ。それが私には無理だった。頭にある数々のオリジナルストーリーを描ける技量も気力も無かった。
 たまにちまちまと二次創作の4コマやショート漫画、エッセイ漫画を関の山だった。
 その上前々職のおかげで右手首が腱鞘炎になり、ますます筆を持つ時間が限られた。

 話を考えるのは好きだ。それを形にしたいとも思う。
 ちなみに私はストーリーは『映像再生型』で思いつくタイプなので、形にするというのは基本的に『絵』がともなう物だと無意識に思っていた。(創作者は『映像』『漫画』『字』で考える3パターンあるらしい)
 でも私の画力と右手では描く事は出来ないから、こうして思いつく話はすべて形にならず消えていく物なんだなと思っていた。

 そんな折、たまたまスマホでWeb小説サイトを見た。
 そう、あの日本最大級の小説投稿サイト『小説家になろう』である。
 キッカケは忘れたが、本当にたまたまそのサイトにたどり着き、噂で「なろう系」と呼ばれる物の存在は知っている程度だった私は、とりあえず累計ランキングの上の方を読んでみた。
 ちょうどその頃ハマっているジャンルも無く、黒に限りなく近いグレーな職場を退職し、
実家に戻って17時に終わる仕事に就いており、まぁぶっちゃけヒマだったのだ。
 見てみると、三桁話数の小説が並んでおり、「こんなに沢山、無料で読んで良いの⁉」と驚きながら読み始めた。
 徹夜した。
 その最初に読んだ作品が『転生したらスライムだった件』である。
  
 元々ラノベもファンタジー小説も好きだった。
 小学校の時に『スレイヤーズ』のアニメにドはまりし、中学の頃は『ゴクドーくん漫遊記』や『央華封神』『ラグナロク』『ブギーポップは笑わない』など電撃文庫を読み漁り、そこから小説をよく読むようになった。その後は『コバルト』は本誌まで買い、果ては今は亡き『活字倶楽部』を定期購読していた。

 そんな訳で、ラノベ系は元々好きだったので、なろう小説の文体や流れについては最初からさほど違和感は感じなかった。
 むしろ『転スラ』の二つ名やスキル名のかっこよさに痺れ、自分でノートにメモして「かぁっこいい~……」と眺めていた。

 そしてランキングの上の方から読んでいき、自分の好きな傾向を掴んできた私は検索ワードで小説を探すようになった。ちなみに『ものつくり』系である。
 この『ものつくり系』はあんまり多くなく(2017年当時)すぐに大体読み終わってしまった。私は物足りなかった。
 もっと『異世界転移』『ものつくり系』で、『ハーレムじゃなく』て、主人公は『チート能力を持つがドヤらず必死』で、『色んな種族』が出てくるファンタジー!て感じで、ハーレムじゃなくても主人公が好かれてる感じの小説が読みたい!


 …………あれ?これ自分で書けばいいんじゃね?



 これが始まりである。




 つづく! 


ちなみにこの「欲張りセット」は今書き直していて、カクヨム先行投稿でやってます。
『ネガティブ錬金術師の二重生活』  カクヨム  なろう















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