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2022年12月16日金曜日

【追記】『すずめの戸締まり』の正史に見るボーイミーツガールの手本とは?

 『劇場版転スラ』に続き、まだ自分を納得させきれていなかったので、もう少し考えてみた。

[この下『すずめの戸締まり』ネタバレ有り]






















 前回「『すずめの戸締まり』の草太は閉じ師として未熟だったのではないか」説を唱えた私だが、草太に限らず、あの話は全員”未熟”であったと考える。
 閉じ師としての知識が足りない草太、少女独特の傲慢さを持つすずめ、神として幼すぎるダイジン、母親の代わりにはなれなかった環、師匠として草太を育てられなかった祖父など。

 なので、「未熟でなかった場合」本来こうあるべきだった正しい道順での『すずめの戸締まり』を考えてみた。
 もしも草太がちゃんとした閉じ師の知識を持っていて、ダイジンも役目を投げ出す事をしなかったら。

 そう、草太&ダイジン(&すずめ)のほのぼの要石移動旅(^^)が見れたのではないか?
 それでいいじゃん!
 それで良かったんじゃないの⁉

 こうすると、各地の後ろ戸をダイジンに案内してもらいながら、すずめが被災地を巡り成長をしながら、ダイジンはすずめにしっかり甘えられて、草太も教員試験の時は東京に寄って、その間にすずめとダイジンでもう一つの要石であるサダイジンに会いに行って、ダイジンも心新たに要石に戻って、草太とすずめもダイジンの事を想いながらめでたしめでたしになれたんじゃないの?これが正史なんじゃないの?

 いや、分かっています。
 映画として、ピンチや盛り上がりはとても大事ですし、何よりボーイミーツガール感が足りませんよね。
 新海誠監督の映画は初めて観ましたが、ボーイミーツガールをとても大切にしている監督だという事は噂で聞いております。
 未熟であるゆえに起こる出来事を越えて、成長していくボーイミーツガールが切なさも含んで好きなんでしょう?『すずめの戸締まり』以外観た事ないから知らんけど。

 だが思う。
 果たしてこのボーイミーツガールは本当に必要だったのか。
 ボーイミーツガールで世界を救うと言えば思いつくのは、『天空の城ラピュタ』な訳だが、パズーはシータに出会う事で、父の夢も叶えられた。
 そしてシータにパズーが必要だったかと言うと、絶対に必要だった。彼がいなければ囚われの身に戻っただけだった。
 少年と少女が出会い、数々の障害を乗り越え、色々な人とも出会い、心を通わせ成長していく。
 ボーイミーツガールのお手本はこれだと思う。

 一方、『すずめの戸締まり』では、すずめは草太がいたから生きたいという気持ちを持てたのだろう。
 草太はすずめがいたから人に戻れた。
 だから必要。と思いきや、そもそもすずめがいなくて、ちゃんと閉じ師としての知識を持っていたら、イスにも要石にもなっていなくないか?

 分かっている。
 少女と青年の恋物語にイチャモンをつけているという事は。
 だってダイジンが……っ‼(´;ω;`)
 批判したいわけではない。
 嗜好に合わなかっただけなんだ。

 とりあえず、「ハッピーエンド」の定義は人それぞれである事を改めて学んだわけで。
 この作品が「スーパーハッピーエンド」であるというならば、私はこれから自作の事を「ウルトラハイパーハッピーエンド」だと称する事にする。


 おわり!





2022年12月14日水曜日

『すずめの戸締まり』感想(と言う名の露骨な猫贔屓によるダイジンの救いを求めた文)

  『すずめの戸締まり』を見てまいりました。

©すずめの戸締まり 新海誠監督

 実は私、新海誠監督映画を観るのが初です。
『君の名は』は観に行こうと思ってたら同僚に盛大なネタバレをされ拗ねて観ず、『天気の子』はセカイ系という噂を聞き、メリバの気配を察知して避けました。

 で、この『すずめの戸締まり』は、よく見ているアニメレビューYouTuberさんが「強引なまでのハッピーエンド」と言っていたので観に行く事に。ちょうど映画館の近くに用があったしね。(八の住んでいる所から映画館まで車で1時間掛かる)

 映画が始まってすぐ、映像の、背景の綺麗さに驚いた。
 更に、ヒロインの鈴芽の動作ひとつひとつにフェチズムを感じ、町や建物のこだわりもすごい。何これ。「もう変態じゃん!このこだわりぶりは変態じゃん、新海誠監督って!」て思った。
 そんでもって、展開の早さにも驚いた。一時も目が離せない。

 ストーリーは、九州の宮崎県に叔母と二人で住む鈴芽(すずめ)が、登校中にどこかで見た事がある美青年を見つけ、その後を追う事から始まる。
 青年:草太が目指した廃墟で、扉を見つけたすずめはその扉を開けるが、中に入れない。更にその足元にあった石の像を持ち上げて引っこ抜いてしまう。
 その石は地震の元であるミミズを封じている『要石』で、すずめが要石を抜いて、扉を開けた事によりミミズが外に出てきてしまう。
 全国の扉を閉めて回っている『閉じ師』の草太と協力して扉を閉め、ケガをした草太を手当てしていると、ガリガリに痩せた猫が現れ、すずめはその猫にエサを与え「うちの子になる?」と問いかける。
 しかしその猫こそ、『要石』であるダイジンだった。
 ダイジンは、草太をすずめのイスに閉じ込め、姿を消す。
 要石であるダイジンを掴まえ、草太を元の体に戻して、再び『要石』としてミミズを封印する為に、すずめとイスになった草太の旅が始まる。―――というもの。

[ここからネタバレ注意]


















 旅は、宮崎から始まり、愛媛、神戸、東京、そして宮城に行きます。
 その中で、災害の被害に遭った人、場所、その想いを知りながら、すずめは成長し、草太は人としての意識が保てなくなっていく。
 愛媛では通っていた中学校が土砂崩れで廃校になった少女に、神戸ではシングルマザーでスナックを営む女性に(直接出ていないけど、夫は阪神大震災の被害者かも)、東京では草太の友人と祖父が出てくる。
 情景を描くのがとても綺麗で、ひとりひとりの描写も丁寧。
 ミミズの表現も派手ですごいけど、突然のCG部分はちょっと違和感があった。
 スマホや地図アプリなど、現代の表現が多いのも共感出来て良かった。

 そしてついに、『要石』としての役割を草太に移されていた事が判明し、東京で封印が解かれたミミズを相手に、すずめは草太を『要石』として挿すしかなかった。
 草太が『要石』として挿され、ダイジンは喜んですずめに「やっとじゃまものがいなくなったね!」とすり寄る。それにすずめは激高し、「あんたのせいで!」とダイジンを拒否する。
 ダイジンは驚いて、「すずめはダイジンのこと、好きじゃないの?」と問いかけ、すずめはそれに「あんたなんか大っ嫌いよ!」と叫び、ダイジンにもう話しかけるなと言う。
 ダイジンはフワフワだった体から、最初の時の様にガリガリにやせ細った体になり、暗い顔でその場を去る。

 ここ!
 ここからもうダイジンに意識が行って、どうしようもなかった!!(泣)

 その後すずめは、草太を取り戻すために(自分が身代わりになるつもり)扉の向こうの世界、常世に行くために、草太の祖父の助言を受け、草太の友人である芹沢とすずめを探しに来た叔母の環と、そして付いて来たダイジンと宮城に向かう。
 途中、もう一つの『要石』であるサダイジンも旅に加わり、すずめの昔住んでいた家にたどり着き、『扉』を見つける。
 常世の世界で、再び復活しようとする大ミミズをサダイジンが抑え、草太を救おうとするすずめに、ダイジンは『要石』に戻る決意をし、草太を救出。そして「すずめの手でもどして」と言って要石の姿になり、草太と共に大ミミズを封印。
 幼い頃、母を探してさまよい常世の世界に迷い込んだ自分にイスを渡し、未来は明るい事を伝えたすずめは、元の世界へと戻る。
 めでたしめでたし


 ダイジンは――――――!!???


 これじゃあまりにもダイジンが切なくて悲しすぎるよ!!と泣いた猫好きは多かったはず。私も泣いた。帰りの車でも泣いたし、帰ってうちの猫撫でながら泣いたし、何なら今これを書きながら泣いている。

 いや、分かっている。
 ダイジンは元々『要石』だったのに、『要石』としてのお役目を放棄したし、草太に押し付けようとしていたし。何なら途中は悪役みたいな動きを見せていたし。
 それでもあの、「あんたなんか大っ嫌い」と言われ、絶望した顔でやせ細ったダイジンの姿はかわいそすぎる。その後「ありがとう」と言われただけで、嬉しそうに元のかわいい姿になって、再び『要石』として封印されるなんて、報われなさすぎる。
 そう思い、考察サイトとかをいくつか見て、自分を納得させるためにも映画を思い出し、こうではないかという話を書きます。

 まずダイジンの正体。
 考察サイトとかでは、元人間、閉じ師説が結構あったんだけど、私はこれは違うと思う。
 何よりもダイジンの思考が「ヒトとは違う」からだ。
 『要石』はそもそも神である。ダイジンも『大臣』ではなく『大神』であり、神なのだ。(草太は人間だったから数十年かけて神になる必要があると祖父が言っていた)
 ダイジンは、すずめに「うちの子になる?」と言われ、嬉しくて、でも『要石』としてのお役目があるからどうしようかなと思ったら、ちょうどそこに草太がいたので、すずめと二人になりたいからジャマだし、こいつにお役目を押し付けよう、と思った。というのが私の感じたダイジンの思想だ。
 すずめと草太はほぼ初対面であったが、ダイジンにとっては家族や大事な人を失うのが嫌だと言う意識すら無かった。だからすずめと二人になりたいのにいるコイツジャマだなーくらいの思いしか無かったから、すずめが嫌がるとも悲しむとも思っていない。
 以上の事から、非常に幼い、もしくは「ヒトとしての感情を知らない」生き物であると推察される。
 なので私は、『元猫の幼い神』説を推す。
(九州にいたのは、熊本大震災を抑える為のと考えれば、要石になって7年。声優をした子役の子も当時7歳だったらしい)

 そしてダイジンの行動の意味。
 そもそも、『要石』の封印場所は、時期によって変わる、という大前提がある。
 つまりダイジンは、移動しなければいけない時期だった。
 これは草太の祖父が「孫はしくじったか」と言っていた事、ダイジンを見ても驚かなかった事から推察される。通常の閉じ師の見回り仕事で「しくじったか」の言葉が出るのは違和感がある。彼もまた、『要石』を移動させる仕事をしたことがあるのではないか。
 だからダイジンは自分を抜く様に、すずめに促し(ここにすずめが来たのは偶然で、本来は知識を持った閉じ師が来るべきだった)、そして移動場所に案内しようとすずめの家に訪れた。その時に「うちの子になる?」という誘惑に負けたと思われる。
 フェリーから高速船に乗り替えた際、すずめが「行き先は一緒」と言っていたのに違和感があったのだ。逃げる為なら、別の目的地の船に乗ればいい。あの賢い猫が、それを出来ない訳がない。
 その後もわざと目立つ行為(明石橋を渡ったり、電車に乗ったり)を繰り返し、すずめ達が追ってくるように促している。
 ではなぜ掴まってあげなかったのかと言うと、草太が人間としての意識を失い『要石』となるのを待っていたのだろう。この辺が「ヒトではない思考」である。
 扉に案内していたのも、おそらく草太を『要石』として使う場面を用意していたものと思われるが、ここは置いておこう。
 結論、ダイジンは時間稼ぎをしながら、次の『要石』の封印場所に案内していた。

 以降はダイジンの封印に心を痛めた人に向けた、救いの考察である。

 まず、どうしてこんなにダイジンは雑に扱われたか。
 仮にも神様である。しかも日本の地震を防ぐ封印をしている。
 その割には、閉じ師の草太のダイジンへの扱いが雑すぎる。本来であれば、祖父の様に敬意をもって接するべきだろう。
 これは『要石』の封印場所が2つあり、移動しなければいけない事についても、今の封印場所についてもうろ覚えだった草太の様子を見るに、彼が未熟だったからではないかと思われる
 祖父が入院している事、草太は教師を目指している大学生である事からも、草太の閉じ師としての活動はもしかすると、最近始めたばかりなのかもしれない。更に言うなら、祖父の入院がキッカケであるならば、草太は閉じ師としての知識がまだ少ないのではないか。だから資料で見た事はある気がしても、知識として落とし込んでいないから、大神に対する敬意も知らないのではないか。
 もしも草太がダイジンに対して敬意をもって接していたら。それをすずめにも伝えていたら、すずめも少しはダイジンの気持ちや行動の意味を考えてくれたのかもしれない。
 こういう突然非日常が降って沸く話には、事情を知るナビゲーターが必要である。草太はそれには、未熟だったと推察する。

 次に、ダイジンがどうしてフワフワになったりやせ細ったりするか。
 それはダイジンが『神』であることからだと思われる。
 土地神などは「人からの信仰」を力にし、それを無くすと消えてしまうなどと言われている。
 ダイジンも同じで「人に愛されていると感じる」事が糧なのではないか。
 「うちの子になる?」というすずめの言葉は、ダイジンにとって最上級の愛の言葉であったのだろう。幼い神が、少なくとも7年間ずっとひとりだった子供が、「ずっと一緒にいよう」を意味する言葉に揺らぐのは、仕方がない事だと思う。

 ではなぜ、ダイジンは再び『要石』となる決意をしたか。
 そしてその結末は、本当に悲しいものだったのか。

 ダイジンが再び『要石』となる決意をしたのは、誰もが分かる。
 すずめが「私が代わりに(要石)になる」と言ったからだ。
 すずめが『要石』になってしまえば、すずめとずっと一緒にいられる事は出来なくなる。何よりも『要石』の経験があるからこそ、あの孤独を知っているからこそ、大好きなすずめを『要石』にはしたくなかった。
 そしてすずめが、草太に対しても同じ思いである事に気付いた。
 ここまでは映画を観ていても分かった。だからこそ切なくて悲しかった。やりきれない。もっと無かったのか、て思った。
 だから考えた結果。

 ダイジンはひとりぼっちに戻ったのではない。

 『要石』は一つではない。
 もう一つの『要石』サダイジンがいるのだ。

 サダイジンは東京に封印されている事から、ダイジンよりもずっと長く『要石』の役割をしており、少なくとも東京に移動してから100年近く経っている。(関東大震災は1923年)
 今回のダイジンの「移動」を案じ、おそらく自ら抜いて追ってきた事が予想される。後輩?の『要石』を心配して。
 そして環の意識を操作し、すずめに投げかけさせた言葉は、すずめがダイジンに言った言葉の仕返しと思われる。
 「うちの子になりなさいって言ったのは、環さんじゃない!」と言うすずめに、環は「そんなの覚えていない!」と言ってすずめを引き取った事の不満をぶつける。それにショックを受けるすずめだったが、それはまんますずめがダイジンにした事だ。
 「うちの子になる?」て聞いたのは、言ったのは、すずめだ。
 だがすずめはそんな事は忘れ、ダイジンを拒否した。
 
 その事を、サダイジンは怒っていたのだろう。
 お役目を投げ出してしまったのはダイジンではあるが、幼子を誘惑したのはお前だと。

 すずめがそれを察した表現は無いし、ダイジンもすずめを苛めるサダイジンに怒っていたが、すずめの無意識の発言に対する復讐はここで為されていた。
 その後、旅に同行したサダイジンは、文字通りダイジンを猫かわいがりしていた。
 体で包み、毛づくろいをし、愛情を伝えていた。
 お前はひとりじゃないと伝えていた。

 その事もあり、ダイジンは「すずめの子にはなれない」と、自分で選べたのだ。
 私はそう思いたい。

 出来ればすずめと草太に、ダイジンを思い出す、彷彿させるシーンがEDにあったら嬉しかったが、これはすずめと草太の物語であって、神には神の物語があるのだ。

 だからあの、かわいくて、幼くて、賢くて、少し残酷で、愛に飢えた小さな神様は、これからもお役目を頑張っているのだと思う事にする。

 おわり!

2022年12月12日月曜日

[続]劇場版転スラの話(ネタバレあるよ!)

  風邪気味になった。
 毎度のことながら、鼻炎・蓄膿症・気管支炎・片頭痛を常備付与されているので、風邪である事に気付きにくい私である。朝から頭痛がひどくて鎮痛剤を飲んでも効かないから、おかしいな~と思ってたら、いつもとちょっと違う咳が出て、あれ?てなる。
 葛根湯を飲んで一日ダラダラ寝ていたら良くなったっぽいけど、寒い日が続くそうなので油断せずにいきたい。週末にライブと年明けのイベントの原稿がやばいから。

 で、今日はブログに何を書こうかなと考えて、自己紹介がてら私がラノベ作家になるまでの過程を書こうかなと思ったんだけど、どうしても頭から離れないんですよ。
 『劇場版転スラ』が。
 大体映画を観ると、しばらくこうやって反芻して「あそこはどうしてああしたんだろう」とか考える質なので、ここ二日ずっと転スラの事考えてた。

 やっぱりね、どうしても拭えない違和感というのがあって、それは
劇場版オリキャラ二人のストーリー(それを手助けするリムル始め転スラキャラ達)
だったからじゃなかなと。

 いやこれは難しい問題なんですよ。
 原作ストーリーを劇場版ですると本編しか見ない派に不満が出るし(最近このパターン結構あるけど。鬼滅とか)かといって劇場オリジナル話に原作の大事な事(人、フラグ)を埋め込んでしまうと、本編に矛盾や説明不足が出てしまうし。(これをやってのけるのが最近のワンピ映画)
 そうなると劇場版だけで完結する話を、主人公に絡めないといけない。
 しかしリムル様に関係する人って言うと、こっちの世界では全員重要人物で昔の縁とかが無い。最古参がヴェルドラ。
シズさん関連もとても難しい。下手したら物語の主軸に触れてしまうから。
となると、他の重要(人気)キャラの昔の縁を出すしかなくなるよね。分かる。
分かるけど、それにしちゃあヒイロとオーガ族の皆あんまり絡まなかったなって……。
ベニマルとシュナ以外は、一言二言喋ったくらいだったよ?シオンですらモブレベル。
そっちいっぱい出したらリムル様の出番が減るから、難しい所ではある。分かるんだけど……分かってしまうからもどかしい。
 あの方の活躍、というサービスはあったけど、もっと転スラの数多いる魅力的なキャラの側面が見れるかと思ったから、ちょっと残念ではあった。

 でも劇場に小学生が多かったから、あれはあれで正解なんだろう。
 確かに、サブキャラの知られざるストーリーを真面目にされても、キッズは「リムルさまは?」「ベニマル出ないの?」とかなるよね。キッズ狙いなら、正解だ。
 転スラアニメがキッズに人気とは知らなかったので、こちらの心構えの落ち度である!

 一応原作ファンにもあの方の活躍以外にも刺さる所はいくつかある。
 冒頭、ヤムザたんがスーパーいきってる所とか、悪魔族のあいつが「魂を入れ替える秘術など無いわ!」と繰り返し言うの笑う所だよね?

 そんな訳で、転スラはウェブ小説の枠をとっくに飛び越えて全世代に人気の作品である(ライト層含む)という事を念頭に置いて観ると良いと思う。
 とりあえず私は転スラを読み返したくてたまらない気持ちを抑えて、原稿をします。







【ネタバレあり】劇場版 転生したらスライムだった件~紅蓮の絆~

  転スラ映画を観てきました!
 公開して2週間、日曜日だったせいか結構人がいて、小学生の子が意外といるなという印象でだった。

© 転スラ製作委員会



 で、内容なのですが……一言で言うと『転スラの世界観とキャラで王道ストーリーを小学生向けに作りました』って感じ!
 ちょっと前のジャンプアニメの映画版みたいな。完全オリジナルストーリーで映画版オリキャラが主役の小学生男子向けのやつ。
 脚本に伏瀬先生が関わっていると聞いて観に行ったんだけど、『ストーリー原案』という立ち位置だったらしく、納得。この話を伏瀬先生が書いたら、多分もっと面白いだろうと思う。

 ただ、アニメとしては絵は綺麗だし、すごく動く。アクションシーンが多いけど、本当にずっとよく動いてた。アニメ本編の1.3倍は動いてたと思う。

[ここからネタバレ注意]


























 まず、冒頭映画オリジナルキャラのヒイロの戦闘シーンから始まります。
 あ~はいはい、ここでチラ見せして、後々回想シーンで「あのシーンはああいう意味だったのか」って分かる訳ね!て思って見てたら、ずっとヒイロのターン。全部やってくれる。
 誰にやられて、誰がどう助けたか、どうして助けたか、その後その人に忠誠を誓うまで。
 全部やってくれる。
 そんでもって、この流れに特に裏とか無い。
 びっくりした~。全部説明されて、後にひっくり返される事も無いんだもん。

 で、長い長い知らんキャラの知らんエピソードを見た後、ようやくテンペストのターン!
 どこ⁉
 今時系列のどこ⁉
 ファルムス王国にディアブロが行ったっていつだっけ?魔王化してる?してない?と混乱のまま見ていたら、シオンが料理を出して『料理人―サバクモノ―』スキルの名前が。

 魔王化後だ――――――!!

 すごいスッキリした。
 いや、よく考えたらディアブロがいるなら魔王化後か。

 で、前振りなしにヒイロがテンペストにやって来てゲルドを見つけて襲い掛かる。
 でもベニマルに軽く説得されたら、すぐに納得する。
 まぁ……説明が難しいからな……。魔物は強い者に従うし、ベニマルは族長の息子だし……。
 それにしてはヒイロの態度でかいけどな?
 ソウエイですらシュナには敬語で姫様扱いなのに、皆に「兄者」「兄さま」と呼ばれて、完全に妹扱いしてくれる。巫女姫様を。里で一番強いガキ大将で兄貴分だったからだそうです。
 ベニマルとソウエイの実力は互角だったっての好きだったんで、映画オリキャラはもっと強かったでーす!てノリはあんまり好きじゃないけど、まぁ……強くて皆の兄貴分のキャラという存在という事で……飲み込む事にする……。
 原作のアレコレを下げてオリキャラを上げてくるのがあんまり好きじゃないんだよね……。FILMREDで一番納得がいってないのは、音楽がテーマの映画でソウルキングブルックが活躍しなかった事だから。

 で、ヒイロは自分を助けてくれたラージャ小亜国の女王トア様の為に、ジュラの大森林の開拓のお願いに来てるんだけど、それをあっさりOK。
 ジュラの大森林に住む魔物たちはテンペストに下るか不可侵にするかとか色々あったと思うんだけど、そこすっ飛ばして大丈夫?まだそこアニメでやってないからスルー?
 ベニマル達はヒイロに肩入れするし、基本テンペスト国民は皆リムル様の言う事はぜったーい!ですが、国としてええんか?それ。ていう位ラージャ亜国にこれからも全部「いいよいいよ」「協力するよ!」と甘々で、これガゼル王に知られたら大目玉なんじゃないの?と関係ない所を心配してずっとハラハラしてた。

 ラージャ亜国がジュラの大森林のどの辺に位置するのかもよく分からない。
 で、ラージャ亜国の重鎮の中に耳がとがってる人いるから、亜人もいる国なんだー。何族かな?と思って見てたらそこの説明一切無く、国の様子を見ても人間しかいない。
 ?て思ってたら、後に出てくる商人が同じ種族っぽくて、あーやっぱりこの種族ちょくちょくいるのかな?て思ってたらこの二人が黒幕である悪魔族だった。
 そんな事ある? 見たら分かる黒幕って有り?
 しかも商人は最初から溢れる小物感で明らかに悪役なのに、後に「実は悪魔なのさー!グハハハハ!」みたいにされても、全然怖くならんかった。

 他にも色々ツッコミたい所があったんだけど(謎の儀式をする為の部屋、なぜそこに行ったし。駆けつけるまでにちょっと時間が掛かった位しか利点が無い)(突然出てくるラージャの隣国。だからどこそこ?顔出しの4人瞬殺かわいそう)戦闘シーンがね……とても長かったです。この辺も小学生男子向けなのかな、て思った。
 ヒイロとベニマルの戦闘シーンがとても長いんだけど、何せリムル様がいて(こっちはワンパンで倒して暇してた)負ける事が万に一つもあり得ないから、全然ハラハラしなかった。
 カースオーブの効果を見て、あの時の!とか過去にちょっと苦戦したのを思い出して、ベニマルが「俺一人でやらせてくれ」って展開も入れてあげても良かったのでは。あとシュナ様の結界は物理ダメだっけ?壁が崩れて来た時「きゃあ!」ピンチ!みたいにやってて、え?余裕じゃないですか?て思った。

 ちなみに映画ヒロイントアさまは可愛かったです。それ以外は特に無いですけど。
 もうちょっと女王としてのあれこれを教えてくれたら、もっと好きになれたと思う。
 最後のあのシーンは、初めてBGMに「頼む、最後までもってくれ……!」て思いました。


 そんなこんなで色々言いましたが、この『劇場版転スラ』は、転スラファンは観るべきかどうかと問われたら絶対観た方が良い
 なんせあの人が!
 あのキャラが結構な長尺で出てくださっている!
 まだコミカライズ本編にも出てない、あの方が動いて喋っている(めちゃくちゃカワイイ声)から、絶対観た方が良い。

 以上!

インテ行ってきたよ(中)~赤豚の企業努力はすごい~

  当日、前日の脂が残らず元気いっぱいで起床。  ちなみに、インテ近くのホテルはマジでインテ参加者がいっぱい。出発時間が大体一緒なので、レストランが混むんで私は毎回コンビニでおにぎりとみそ汁を買っている。  会場に着いて、前日に「 コミケでスペースはみ出し炎上問題 」を読んだせい...