大石昌良さんのライブに行ってきた。
大石昌良さんと言えば、『ようこそジャパリパーク』などを作ったアニソンシンガー”オーイシマサヨシ”さんの従兄弟に当たる人……という設定の人です。
(『オーバーロード』や『異世界かるてっと』『A3!』『月間少女野崎くん』の主題歌なども)
ライブに行ったキッカケは、本当にたまたまチケットぴあからのメールでライブを知り、「あ、大石さん来るんだ―。行ける距離だな~」と何となく申し込んだ。だもんで、『弾き語りラボ』が何たるかもよく知らずに行った訳だ。
ちなみに私は20代前半の頃は、結構ライブ会場に足を運んでおり夏フェス参加経験もあるので、ライブが初めて、という訳ではない。今回のクラブクアトロも行った事はあった。
しかし本当に久しぶりのライブ……しかもオールスタンディング!
ライブ中立ちっぱなしで身動きが取れないのは不安だったので、整理番号は二ケタ台だったが後ろの方でのんびり見る事にした。
広島クラブクアトロのキャパはオールスタンディングで段差のあるフロアも使うと800人収容とあったが、コロナ禍な事もあり、ゆったりと300人くらいのライブだった。
昔のロックバンドのライブなどからは考えられないくらいスペースに余裕があった。
ステージにはスタンドマイク1本、そしてそこを囲む様に照明が並んでいて変わった配置だなと思った。
それもそのはず。
この『弾き語りラボ』は、大石昌良さんが一人で、アコースティックギター1本での可能性を研究するという名目があり、マジで他の楽器も人も出てこないライブなのだ。
そしてそんなのも知らずに行った私。すみませんでした。
しかしこの大石昌良という人物。
歌がはちゃめちゃに上手い事は知っていたのだが、今回観た感想としては、「歌が上手い」とかいう次元ではない、という事だ。
マジで一人でアコギしか使ってないのに、全然そんな気がしない。
途中音源流してる?と疑うほどに、そんな気がしない。
それというのも、大石昌良さんはメインギターであり、メインボーカルであると同時に、パーカッションであり、スキャットであり、コーラスでもあるのだ。
そしてそれを違和感なくやってのける。
そんな中、喋ったり笑ったりする。間ではない、歌の途中でだ。
多分”曲”という構成そのものが、常人とは違う捉え方をしていると思われる。
まぁ小難しい言い回しはさておき、とにかく「ひとりですげー歌うたう人」なのだ。
ライブ出来ない間にYouTubeで『弾き語りラボ』配信をやっていたので、ちょっと観てみてほしい。長いけど、生での歌と配信は公式でこれが一番分かりやすいかと。
【台風がきてるので夏曲を歌う枠】 大石昌良の弾き語りラボ(公式)より
マジで「急にCD再生した?」て思う。
久しぶりのライブでしかもスタンディングタイプで楽しめるかな~と不安だったんだけど、開始3秒で「あ、楽しい!」となった。
セトリとかはあんまり覚えていなくてゴメンね!
3年ぶりのラボという事で、初見さんも多いからとラボの説明を丁寧にしてくれ、「メインギター」「俺~!」から始まり、ずっと俺のターンでの紹介(笑)が終わり、高らかに歌い上げ、超絶ギターを弾きながら、ちょいちょいボケも入る。
”アニソン界のおしゃべりメガネ”の異名は伊達ではない!あ、あれは従兄弟の人か。
アニソンシンガーのオーイシマサヨシとはあくまでも別人設定なので、アニソンなしでのライブが続く中、YouTubeでやった様に「リクエスト受付」をしてくれる事に。
最初に当ててもらった人が、ラブライブの曲をリクエストして、裏声でちょっと歌って「好きすぎて自分の声で汚したくない……」と言うラブライバー大石さんwww
「あの曲名曲だよな~」と言ったら、リクエストした青年が「はい」って答えて、二人で会話してんちゃうぞ!と大石さんからツッコミが入った。
ステージに一人のライブって初めてだったんだけど(バンドなども無しの)、大石さんの人柄のせいか、本当に観客との距離が近いのよ。心の距離ね。
だんだんツレに話してるみたいな感じになってきて、こっちもアーティストとしてじゃなくて知り合いの話を聞いてる気になってくる。
リクエストコーナーは続き、『オトモダチフィルム』(オーイシマサヨシの曲)がリクエストされ、固まる大石さん。
「それは~……あ~~……」と口ごもる大石さん。
あ、これ後でやる予定だわ。と観客もピンとくる。
「君のそのリクエストは、あと……20分後くらいに叶うよ!」という事で次のリクエストに。
『夏の日の1993』を歌って、リクエストコーナーは終了。
そこから「特別やでぇ」と言って自曲のアニソンメドレーに。
『君じゃなきゃダメみたい』『オトモダチフィルム』『ようこそジャパリパーク』でやっぱり盛り上がりますね。次はオーイシマサヨシさんのライブも行きたいな。
それから最後に歌った『耳が聞こえなくなった恋人とそのうたうたい』というのが、大石さんの実体験に基づく曲との事。
実際に耳が聞こえなくなってしまった恋人とあの頃の自分を思い出して書いたそう。
これが内容もさることながら、歌がすごくて……スポットライトと合わせて、まるで映画のラストシーンを観ている様な気持ちになった。
この歌の動画を探したけど、CDもラボ限定で動画も公式のが無かったので、皆で探してね!めっちゃいい歌だから。
そんな訳で、色々学びもあり盛り上がりあり染みる歌もあり、盛りだくさんのライブでした!それをギター1本でって本当にすごい。
ちなみに腰は死んだ。
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